いわゆる「闇バイト」の募集をした疑いで、暴力団幹部の男が逮捕されました。男は11月1日に同じ容疑で逮捕された10代の姉弟2人の指示役とみられています。

職業安定法違反の疑いで逮捕されたのは、住所不定で指定暴力団道仁会系組幹部の西村達哉（にしむら たつや）容疑者（27）です。※「西」は旧字体

警察によりますと、西村容疑者は10月10日から20日までの間、SNS上に「短期間で高収入、やりたい人いたら連絡ください」などと投稿し、詐欺の「受け子」や「出し子」などを募集した疑いが持たれています。

11月1日に同じ容疑で逮捕された10代の姉弟の携帯電話などを調べたところ、西村容疑者の関与が浮上したということです。

警察は、西村容疑者が姉弟2人に実行犯を集めるよう指示した「指示役」だったとみています。

警察は捜査に支障があるとして西村容疑者の認否を明らかにしていません。

「闇バイト」巡るピラミッド構造 全容解明なるか

一連の事件は、SNSの投稿に応募した高校生が警察に相談したことで発覚しました。また、西村容疑者は逮捕された姉弟の1人と面識があったということです。警察は、現時点でこの募集に関する別の相談や被害申告はないとしています。

「指示役」の上に更なる犯罪組織が存在するかどうか、そして他にも関与した人物がいると見て、警察は捜査を進めています。

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