(キャスター)
6日の特集は気象予報士とお伝えします。
(気象予報士)
6日お伝えするのは、今月1日で運用からちょうど半世紀を迎えた気象庁の「アメダス」です。アメダスって具体的に何だか分かりますか?
(キャスター)
雨の量や気温の観測で使われる、天気予報やニュースでよくお伝えする言葉ですよね。
(気象予報士)
普段、天気予報で細かい地域ごとの気温や雨量が見られるのは、アメダスのおかげで、番組でお伝えした寒さのニュースもアメダスがもとになっています。
天気予報、そして災害の予測にも欠かせないアメダス。進化を遂げてきた半世紀と、今後を取材しました。
鹿児島地方気象台です。アメダスは実際、どんなものなのか、見せてもらいました。
(鹿児島地方気象台 山本孝祐技官)「こちらが鹿児島のアメダスです」
「これが雨量計。雨がこの中に入り、ししおどしのように観測」
「一回倒れたら0.5ミリ雨が降ったということ」
主にこのほかに気温と湿度をはかる「湿温計」や、風向きや風の速度をはかる「風向風速計」があります。
ただ、このような観測機器自体がアメダス、ではなく…。
(鹿児島地方気象台 山本孝祐技官)「アメダスの最後の文字はS=システムを意味する。観測データをネットワーク上に集め、どこでも即時的にデータを見ることができるシステム全体がアメダス」
アメダス(AMeDAS)は、正式には地域気象観測システムと言い、英語表記の頭文字をとって名づけられました。
全国の雨量計や日照計などの観測データを自動で東京の気象庁に集め、リアルタイムで見られるようにするまでの一連のシステムのことをいいます。
アメダスの運用が始まったのは、1974年11月。それまでは気象庁が委託した施設や個人が観測し、紙に記録して郵送したり、電報で送ったりと時間がかかっていました。
そこで、観測を自動化し、データをリアルタイムで把握しようと導入されたのが、アメダスでした。50年前に、全国923地点、県内では28地点で、雨量の観測からスタートしました。
(鹿児島地方気象台 山本孝祐技官)「当時の技術としては最先端だったのでは、当時は公衆電話回線などを使ってデータを集めていた」
今では気温や風速などを観測できる地点も増え、県内には43のアメダス観測所があります。さらに、当初は1時間ごとにしか収集できなかったデータは、システムの改良で15年ほど前からは10秒ごとに集められるようになりました。
進化するアメダス。意外と身近な場所にある場合もあります。
薩摩川内市のアメダスは、小学校の校庭に。毎日のように見ているはずですが…。
Q .これが何かわかる?わかんない人?
(子ども)「はーい」
(子ども)「ここに書いてある!」
県内で小学校に置かれているのは薩摩川内市だけで、多くは役所や消防署などに設置されています。
(薩摩川内市育英小学校 吉井雅彦教頭)「アメダスがいろんな学校にあると思っていたくらい、子どもたちも職員もそんなに知らない」
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