初冠雪が遅れに遅れていた富士山で11月6日、初雪が静岡県側で確認されました。甲府地方気象台(山梨県甲府市)から確認されれば、観測史上最も遅い初冠雪となります。
富士山は5日夕方ごろから、山頂で断続的に氷点下を記録、さらに雨模様となったことから雪になったとみられます。静岡市清水区の日本平からは、山頂にうっすら雪が積もっている姿が確認できます。
富士山の初冠雪をめぐっては、平年は10月2日、2023年は10月5日でしたが、2024年は11月に入っても確認できず、1894年の統計開始以降、最も遅い記録を更新していました。
例年ならば、10月は秋の移動性高気圧に覆われて涼しくなりますが、2024年10月は、夏の太平洋高気圧の勢力がまだまだ強い日が多くなっていて、富士山頂の平年10月の平均気温は1.6℃と90年以上の観測の歴史の中で最も温かくなっていました。また、10月中旬ごろ、富士山頂では、0℃を大きく下回る期間もありましたが、晴れの日が多く、10月23日と11月2日は、静岡県内は大きく天気が崩れたものの、この時も気温が高かったため雪ではなく、雨として降っていました。
富士山の初冠雪は現在、甲府地方気象台から職員が目視で確認した段階で発表されます。はたして、初冠雪となるのか、発表が待たれます。
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