富山市の東部小学校の校長が3日、女性のスカート内を盗撮した疑いで逮捕されたことを受け、校長が勤務する東部小学校で5日夜、臨時の保護者会を開かれました。

この事件は、富山市婦中町に住む東部小学校の校長、小林憲司容疑者(58)が3日、石川県で女性のスカート内を盗撮した疑いで金沢東警察署に逮捕されたものです。

現職の校長が盗撮で逮捕されるという事態を受け、小林容疑者が勤務する富山市の東部小学校では5日夜、臨時の保護者会が開かれ約1時間にわたり学校側が説明しました。

富山市立東部小学校 校長逮捕で保護者会が開かれた(5日夜)

保護者からは子どもたちへのメンタルケアをすすめることや、改めて説明会を開くことなどの要望が出されたということです。

“つま先の小型カメラ” でワンピース内を…

警察の調べでは、小林容疑者は3日午後2時ごろ、石川県金沢市内のある飲食店の前で、列に並んでいた20代の女性の後ろに立ち、靴の中に隠した小型カメラで女性のワンピースの中を盗撮した疑いが持たれています。

小林容疑者は片足の靴のつま先部分に穴を開け小型カメラを仕込んでいて、被害女性の友人が目撃して事件が発覚、警察の調べに対し小林容疑者は「間違いない」と容疑を認めているということです。

5日夜の保護者会では、東部小学校の校内でも盗撮するようなことがあったのか、といった質問も出て、学校側は確認中だと答えたということです。

説明会には保護者約250人が参加し、質疑応答の中で最も多かったのは、子どもたちの心のケアに関する要望だったということです。

また、東部小学校の校内でも盗撮があったかについては、捜査に支障が出る可能性があるとして、明らかにしませんでした。

富山市教育委員会は、あす6日にも市内の小中学校の校長を集めて綱紀粛正の徹底を指示するということです。

富山県内では9月に県東部の小学校の教諭が女子児童の下着を盗撮しようとした疑いで逮捕されるなど公務員の不祥事が相次いでいて、今回も綱紀粛正の徹底を呼びかけている中での事件です。

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