10月15日に公示され27日に投開票のあった『第50回衆議院議員総選挙』では、新潟県内の5つの小選挙区の全てで敗れた「自由民主党」。
特に、2区の細田健一さんと5区の高鳥修一さんの2人にとっては、派閥の裏金問題の影響をもろに受けた“台風並みの逆風”の中での選挙だったと振り返る関係者もいました。
影響したのは、自民党派閥の“裏金問題”です。
収支報告書に500万円以上の不記載があった細田さんと高鳥さんはともに、4月に党から「戒告」処分を受けていました。
さらに細田健一さんは、事実上の選挙戦が始まった解散当日の午前に突如、党から『非公認』とされ、新潟2区から無所属での出馬を決断し、「自民党県連からの推薦」という形でバックアップを受けて選挙戦に臨みました。
【細田陣営 選挙対策本部長 高橋直輝県議】
「やってやろうじゃないか。なんだろうが、無所属だろうが、細田健一を勝たせてやろうじゃないか!」
選挙戦序盤の16日には、自民党の高市早苗氏も応援に駆け付けました。
「いろいろあったかもしらんけど、いろいろあったかもしらんけれども、必要な人間、働ける人間、日本国にとって、新潟県にとって必要な人間…」
「いろいろ で済む話じゃないと思いませんか皆さん」
対する立憲民主党の菊田真紀子さんは、“裏金問題”を痛烈に批判。
「国民の痛みや、国民の切なさを、何百万円も懐に入れてしれーっとしているような人にわかるはずがございません。皆さんいかがでしょうか」
細田さんは、不記載分のキックバックは全て政治資金に使ったと有権者に釈明して回りましたが、辻立ち中などの場では「仕事しろ、仕事」「お前のとこはいいや」といった厳しい声を直接受ける場面もみられました。
5区の高鳥修一さんは、党からの公認は得られたものの、比例との重複立候補は認められませでした。
「よしやるぞ!逆に私は気力が湧いてまいりました。私の人生の全てをかけて、この一戦を戦い抜く決意であります」
地元の県議や市議らの力を借りて組織戦を展開しましたが、しかし終盤には“焦りの色”が濃くなっていました。
「あと2日で逆転を、なんとしても逆転をしないと、皆さんのお役に立つことはできないんです…。よろしくお願いします!よろしくお願いします…」
高鳥さんは、「感極まってってことでしょうね。私は土下座はしたことないです、今まで」と話していました。
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