米子が生んだ元K-1・三階級制覇王者・武尊選手。
10月、米子市で行われた格闘技イベント「GAINA魂(がいなソウル)」に登場し、会場は熱く盛り上がりました。
イベントにはそんなプロの背中を追う高校生たちも参戦。
次世代の武尊選手をめざして…若者たちの挑戦を追いました。

10月13日、米子市で行われた格闘技イベント「GAINA魂」。
一際大きな歓声のなか登場したのは、米子市出身の格闘家・武尊選手です。

公開スパーリングを披露すると、会場の盛り上がりは絶好調!
同じく米子市出身で弟分でもある晃貴選手のエキシビジョンマッチもあり、熱い戦いに観客は魅了されていました。

そんなリングをまっすぐ見つめる一人の少年、多田翔真(ただ・しょうま)さん、16歳。
武尊選手や晃貴選手を輩出した米子ジムに通う高校1年生です。

多田翔真さん
「武尊選手とか晃貴選手がKー1の団体で活躍してるのをテレビとかで見てたんで、それに憧れて入ったって感じですね」

5歳で空手を始めた翔真さんは、小学5年生でキックボクシングに転向、米子ジムの門をたたきました。

ジムに通い始めた時は体が小さく、スパーリングをしてはよく泣いていたという翔真さん。
それでも…

ジムの先輩
「翔真はとにかく練習量が多くてちっちゃい頃から大人の僕らがやってる時も参加してくるんですよ」

人一倍努力家で、負けず嫌い。
武尊選手を見出し、晃貴選手の実の父親でもある米子ジム・富村会長は、翔真さんをこう評価します。

米子ジム 富村誠司会長
「一番は真面目なところと指導したことを自分の中に取り入れて繰り返し練習してそれを実行していくっていうところが人とは違うところですね。
(武尊選手や晃貴選手と比べると?)2人と変わらず強いっすね。負けず劣らず。楽しみっすねすごい。チャンピオンになると思います」

「次世代の武尊」といっても、過言ではないという翔真さん。
同じジムの1歳年上の先輩、前田琉偉(まえだ・るい)さんとともに、今回の「GAINA魂」へ参戦することが決まっています。

前田琉偉さん
「重さが違うんで、僕は普段57とか8あるんで、そのぶん力とかは強いかなあとかは思いますけど、技術とかは翔真くんの方が全然上手なのかなって思います」
多田翔真さん
「大人とか皆いるなか、琉偉くんは追い込みとかでも1番引っ張ってくれる、そういう存在ですね」

兄弟分である2人。
憧れのプロに見てもらえる絶好の機会を、試合を勝利で飾ることができるでのしょうか?

イベント当日。
会場には朝早くから長蛇の列ができていました。

琉偉さんは1試合目、そして、翔真さんは2試合目に登場予定。
試合時間が近づくにつれ笑顔は消え、まなざしはするどくなります。

そのころ、会場には応援にかけつけた翔真選手のお母さんの姿も。

翔真さんの母 尚美さん
「(翔真さんは)普段は優しいですね。大人になってギアも外れたので、自分で戦い方とかも考えているので安心してみてます。楽しみです」

そしていよいよ「GAINA魂」スタート!

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