サッカーJ2リーグで初優勝を飾った清水エスパルス。11月3日にホームIAIスタジアム日本平で行われた第37節、いわきFC戦終了後の秋葉忠宏監督の会見の模様をノーカットでお伝えします。

秋葉忠宏監督:ちょっと僕の中で、1週早かったなっていうふうに思ってます。やっぱりもう1試合、本当はヒリついたゲームをしながら、最後またこのIAIスタジアムに駆けつけていただいた清水エスパルスを愛するすべてのサポーター、ファミリーと最終節喜び合いたいなと思ってましたけど、1週早くなりましたけど、こんなにうれしいことはないですし、きょうもお待たせしちゃいましたけど、1万8,000人以上のサポーター・ファミリーがこれだけ駆けつけてくれるこのホームの雰囲気、それで、あの時間帯でのゴールにつながったと思いますので、本当にサポーター・ファミリーに感謝していますし、このスタジアムが作り出す空間や雰囲気、一体感みたいなもの、これがあったからこそ、今年優勝する、昇格するホームで無類の強さを誇れたことにつながっていると思っています。

これを伝統と歴史になるように、J1に行こうが、5年、10年、30年、50年経とうが「清水エスパルスのスタジアムはこうだよね」って言えるように、みんなで歴史を一つ一つ紡いでいきたいなというふうに思ってます。

ゲームはいろんな選手をピッチに送りながら、それでも、その選手たちはしっかりと役割を全うしながら「チャンピオンになるんだ」「勝つんだ」っていう、その執念執着みたいなものを、最後の最後までサポーター・ファミリーが作り出した雰囲気の中で、やりきったからこそ、こういうゲームになったと思ってますんで、(相手を)ゼロで抑えたところは素晴らしかったです。

ただ、1点っていうのは我々らしくちょっとないですけど、2試合連続でセットプレーで(得点を)取れる、これは依田コーチだったり、市川コーチをはじめ、しっかりセットプレーをやってくれているコーチ、逆に失点ゼロで抑えてくれた古川さんらスタッフも含めた全員の力だと思いますし、もっと言えば、クラブを代表して戦っているのは、選手と我々ですけど、そこを下支えしてくれて、いつもクラブのために、汗水かきながら、「どうやったら強くなるんだ」「もっと良くなるんだ」このクラブが良くなっていくために、クラブ全職員が必死になって悔しい思いの中、2年間やってきてくれた結果だと思いますし、その成果がしっかりとチャンピオンで昇格するということを表せて示すことができて、非常に僕自身も安心しましたし、ホッとしてます。

もっともっと強い、結束力を持ってより高い壁、ハードルへ向かって J1というステージに行きますんで、簡単ではないと思いますし、まずはしっかりと最終節含めて、来年を見据えたフットボールができるように、あと1節全員でまた襟を正してやっていきたいなと思います。

Q.選手のキャリアとして、タイトルを取るということは非常に重要だとおっしゃっていたが、タイトルを取った選手の表情とスタジアムの雰囲気、ピッチからご覧になっていかがか。

秋葉監督:もうこんなに幸せな時間はなかったし、全員にとってポジティブでしかない、非常に感動とエネルギー、自信ややる気に満ち溢れるような素晴らしい空間でしたから、やはりこういうのは何度味わってもいいと思ってますんで、またこういうことがどのステージ行っても味わえるように、タイトルにこだわりながら、来年以降もリーグもあれば、ルヴァン杯もありますし、天皇杯含めて、いろんなタイトルは取れるチャンスあると思いますから、そういったところに向かって、一つ一つまた必死にやっていくことによって、またこの景色が見れるように、優勝こそ、ここで決めれましたけど、昇格もホームで決められるチャンスありましたから、すべてタイトルを取るだとか、そういう時はホームでやっぱり取れるように、また全全員でこのスタジアムの空気感を大事にしながらやっていきたいなって思ってます。

Q.蓮川選手のゴールは、結果的に優勝弾という形になりましたが、守備面でもかなりタフに戦っていたと思う。その評価は。

秋葉監督:(蓮川選手は)持ってますね。プロ初ゴールがこの優勝決定弾なんで、出来過ぎてるぐらいだと思ってますし、おそらく彼には忘れられない日だったと思いますから、だからこそこの成功体験だとか、喜びだとか、光景だとか、景色みたいなものを忘れずに、よりもっともっと精進できるように。持っているポテンシャルはとんでもない持ってますんで、あとはコンスタントにだとか、よりそれがJ1のレベルで、だとか、本人たちもわかってると思いますんで、ぜひ日本を代表する選手になってほしいなというふうに思ってます。

Q.最終節熊本戦への意気込みを

秋葉監督:あんまりハードルを上げすぎると大変なると思います。2日間しっかりで休んで、まずは緩くならないように、もうすべてが昇格も、タイトルを取ることできましたから、一番こう緩みがちになることが一番懸念されて、それは怪我につながるとか当たり前ですけども、また超満員のスタジアムになる中で、時間とお金使ってきてくれるサポーター・ファミリーがいるわけですから、それに見合っただけの空間にしなきゃいけないですし、プレーをしなきゃいけないと思ってますんで、そのゲームのクオリティをしっかりと確保できるように、また2日間休んだ後、ネジを巻き直して、最後の1週間、いつも通り最高の準備を1日1日に大事にしてしながら、また最後ホームで勝って2024 シーズンが終われるように、みんなで1日1日を大事にしてやっていきたいなと思います。

Q.先週の試合に続いて、スコアレスの時間がすごく長く続いて、どちらも手に汗握る展開の試合だったのかなと思う。ただ、秋原監督はよく「スコアレスの時間が長く続いてもこっちは絶対にこじ開ける力がある」というようなことをおっしゃられているがきょうの試合もそのような感覚で見守っていたのか

秋葉監督:正気言うと前半は少し歯がゆいなという「もっとやれるでしょ?」っていう我々の力だったら、もっと早く動かしてもっとゴールへ迫れるでしょっていう、ちょっとロングボール対するゆるさだとか、寄せの甘さだとかで、前の相手の圧力にちょっと屈して、もっとボールを動かすシーンで捕まったりしているシーンがありましたから、正直言うと歯がゆいなっていう、そこの中でも、我慢強く、うまくいかないからといって崩れるのではなくて、それでも我慢強く、しぶとくやっていれば、我々の時間帯が絶対来ますし、後半になればなるほど、我々には分厚い選手層だとか、90分間マネジメントできる、90分を通して勝つという術は分かっている選手がいっぱいいるので、そういった意味では、前半はちょっと歯がゆかったですけども、後半からまた修正して入った中で、交代選手含めて、勝ち点3を取るためのプレー内容になりましたから、そういった意味ではプラン通りに我々は今年でやってきた勝負強さを示せたなと思います。

ただ、やっぱり前半は意図するものではなかったので、もっともっと前半から我々がもっとゴールへ向かっていけるように、もっともっと皆さんにゴールシーン、シュートシーンが見せれるようにまたやりたいなと思います。

Q.来季、秋葉監督自身、J1の指揮官として挑むことになる。現時点で高めていきたいと思っているところを教えていただきたい。

秋葉監督:まずはやっぱりゴールへ向かうとか、個の能力を上げるだとか、ボールを奪い切る力だとか、そういうところはもう「これでいい」ってものはないと思いますから、いつも言ってますけど、やっぱ強烈な個が組織になるから、やっぱりとんでもないチームになると思っていますので、J1で歴代のチャンピオンになるチームって、必ず日本代表になる選手がいるだとか、リーグを代表する選手がたくさんいるから勝ち続けられる 、J1で勝つクラブになると思ってますから、まずは個のところ、組織でどうこうしようだとか、小手先に何とかしろなんてまったく思っていないので、まずは攻守において、とんでもない個、強烈な個になるように、また日々精進していきたいなと思います。

Q.ハーフタイムの間に横浜FCと栃木の結果、状況を選手たちに伝えたのか、また先制してから、どの段階でこのままいけば優勝っていうのを監督自身が把握されたか。

秋葉監督:僕は最終節で決めたかったので、笛が鳴ってから知りました。「これで勝って決まっちゃいました」と言われて、「1週早いよ」って言ってたんで。僕自身はまったくそういうの(情報)を入れずにやってましたし、選手にもまったく入れない状態で。まずはいつも言ってますけど、目の前のゲームに勝つということ、2試合勝てば、自動で我々チャンピオンでしたから、まず相手の状況関係なく我々が勝つんだっていう、そこに目を向けてたんで、ハーフタイムにも終わった後に、僕にも入ってなかったですし、選手たちもまったく伝えてなかったです。

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