ゴールデンウィークということで、旅行に出かける方もいるのではないでしょうか。初めて行く旅先だと、もし災害が起こったら、どこに避難したらいいのかわからないですよね。今回は「旅先で自然災害が起こった際の避難方法と備え」についてお伝えします。

県外客が約7割 人気の釣り場の対策は?

新潟県上越市の直江津港の釣り場です。この時期、アジやクロダイなどの魚が釣れるということで、多い時には1日に180人の釣り客が訪れます。ゴールデンウィーク期間中、予約枠は全て埋まるほどの人気ぶりです。

釣り客
「きょうは長野県長野市から来ました」
「群馬県から来ました」
「東京です」

この釣り場に訪れるのは、およそ7割が県外からです。

群馬県から
「群馬県は海がないので気にならないですけど、ここは津波とかあるので怖い」

能登半島地震では、この釣り場からおよそ6キロ離れた公園にまで津波が押し寄せた形跡が残っています。

この釣り場に被害はありませんでしたが、今月から釣り場を管理するNPO法人や、直江津港湾事務所などは津波対策としてあるものを設置しました。

それが緊急時に取るべき行動が一目で分かる絵文字、ピクトグラムです。避難場所までの距離を示しています。

直江津港湾事務所 猪股俊介 業務係長
「今回のような地震・津波があったときに安心して安全に、来られた皆さまに避難できるようにということで」

釣り場の防波堤から一次避難場所の事務所までは、およそ700メートル。さらに津波警報や大津波警報発表時の避難場所である海抜およそ10メートルの二次避難場所の保安林までは、およそ2キロあります。

直江津港湾事務所 猪股俊介 業務係長
「どこに避難すればいいのか、避難までどのくらいかかるのか、不安なこともあると思うので、そこを今回わかりやすく対応したつもり」

群馬県から
「全然わからない土地なので、そっちに逃げたらいいんだなとわかるので、とてもいいと思います」

全ての釣り場にこのようなピクトグラムがあるわけではないということですが、川や海沿いでは注意してみることも大切です。

旅先で地震が発生したら…

他の旅先で地震が発生した直後にどんな行動すればいいか見ていきます。

まず建物が密集する市街地の場合です。

(1) まずは持ち物などで頭を保護してください。窓ガラスや屋外の広告物が落下してくる恐れがあります。
(2) 揺れが落ち着いたら公園や広場に避難してください。落下物に注意して、近くの大きな公園などで落ち着くまで一時避難して様子を見ることも大切です。

次にデパートや劇場など屋内にいる場合です。

(1) エレベーターでの避難は避けてください。停電などによって途中で止まって閉じ込められる恐れがあります。エレベーターに乗っていたら最寄りの階で降りて誘導灯に従い階段を使って避難してください。
(2) 誘導員の指示に従って避難してください。人が集まって避難すると群集事故の恐れがあります。

次に備えについて紹介します。旅先に行く際、入れておきたいのが防災アプリです。

新潟県の防災アプリは、県内の各自治体を検索すると避難所や避難場所が出てきます。他にも全国の自治体の情報が載っているアプリもあるのでいざという時に便利です。いつ自然災害が発生するかわかりません。十分な備えをして出かけることが大切です。

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