「AI」を活用した被爆体験の継承に取り組む広島市は、証言を収録する5人の被爆者を決定しました。

広島市は、画面上に映し出された被爆者から「AI」を活用し、対話形式で証言を聞くことができる「被爆証言応答装置」の製作を目指しています。

利用者が質問すると、収録した複数の証言の中から「AI」が選んだ回答が再生されます。

証言するのは被爆者の切明千枝子さんや八幡照子さんなど5人に決まりました。広島市は当時の記憶を鮮明に覚えていることなどから、協力を依頼しました。

11月中に5人の証言の撮影を終える予定で、来月5日には、市が募集した小・中・高校生も参加して山本定男さんの証言の収録が行われます。子どもたちからの質問は装置の製作に生かすということです。

「応答装置」は被爆者の高齢化が進む中、証言を後世に伝えるため、広島市が6800万円かけて5台、製作します。原爆資料館などに常設するほか、学校の出張授業での利用も予定していて、来年8月の運用を目指しています。

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