北朝鮮による拉致被害者の家族らが拉致問題の早期解決に向けた協力を要請するため、アメリカ・ワシントンに向けて出発しました。

家族会代表 横田拓也さん
「私達の家族や兄弟が帰ってこれていないという事実は、昨年から何も変わっていない。苦しい時間だけが続いているということは変わってない」

きょう、北朝鮮による拉致被害者の横田めぐみさんの弟で家族会代表の拓也さんや、田口八重子さんの長男の飯塚耕一郎さん、「拉致議連」のメンバーらが羽田空港からアメリカ・ワシントンに向けて出発しました。

横田さんは今回の訪米で、「親の世代が存命のうちに拉致被害者全員の一括帰国が実現するなら、日本の北朝鮮に対する独自制裁の解除に反対しない」という新たな方針について説明したいとしたうえで、「背景にある私たちの苦しい思いや、一方的な譲歩ではないことも伝えたい」と語りました。

また、飯塚さんは「1年時間がたつということは高齢の家族にとっては極めて重い問題。アメリカの協力や理解は引き続き重要だ」と強調しました。

横田さんらはアメリカ国務省や議会関係者らと面会し、拉致問題解決への理解や協力を働きかけるとしていて、来月4日に帰国する予定です。

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