盛岡市出身の言語学者でアイヌ語研究の第一人者である金田一京助が遺した原稿や手紙から、その功績や人柄を紹介する企画展が盛岡で開かれています。
この企画展は金田一京助が文化勲章を受章して、2024年で70年であることを記念して行われるものです。
会場には京助にまつわる書簡、葉書、本、パネルなど66点の資料が展示されています。
展示は京助の生い立ちや石川啄木との出会い、アイヌ語研究についてや、家族のこと、文化勲章受章についてなどが、その時代に京助が書いた 手紙や原稿などとともに展示されています。
石川啄木との交友を紹介するコーナーでは、2人が同じ下宿で過ごした日々を振り返る原稿「錐と瓶」の自筆原稿のコピーが展示されています。
友人との日々を振り返る原稿用紙には丸みを帯びた文字が並び、京助のやさしい性格をしのばせます。
またアイヌ語研究のコーナーでは、京助が樺太に渡り、試行錯誤しながら現地の人たちとコミュニケーションをとり、樺太アイヌ語を理解していく様子が手紙や原稿から伝わってきます。
企画展「金田一京助の手紙~手紙から伝わる人柄~」は、2025年2月10日まで、盛岡市の盛岡てがみ館で行われています。
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