宮城県産のカキが31日、仙台の市場に今シーズン初めて入荷し、カキ料理の試食会が開かれました。海水温の上昇の影響で、例年より1か月ほど遅い入荷となりました。
仙台市中央卸売市場で開かれた試食会では、石巻市や気仙沼市などで水揚げされたカキを使ったフライや味噌汁が市場関係者らに振る舞われました。
試食した人たちは、今シーズンのカキの味を確かめていました。
市場関係者:
「まだ出始めなので少し小ぶりだが、身がギュッと締まっていて食べるとエキスがぶわっと出ておいしかった」
「だいぶ味も良くて寒くなるともっと味が良くなるので一生懸命売っていきたい」
ところで今シーズン県産のカキは海水温の上昇で成育が遅れて、例年より1か月ほど遅い入荷となりました。
県漁業協同組合 立花洋之常務理事:
「(出荷を)遅らせた分、おいしい、実入りが良くなっているので、我々も自信を持って皆さんに提供できるカキになっている」
県内産のカキは昨シーズン、海水温の上昇によるカキの死滅で、水揚げ量は例年3の分の2の854トンと激減しています。今シーズンは920トンの生産を目標にしています。県産のカキの入荷は、来年6月頃まで続きます。
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