ホンダが製造・販売している原付バイクで、走行中に後輪がロックする事案などがおよそ60件発生していた問題で、ホンダが該当する6つの車種、あわせて65万台について国交省に「リコール」を届け出ました。
「リコール」の届け出がされたのは、ホンダの原付バイク、タクト・ジョルノ・ダンクと、ホンダの部品を搭載しているヤマハのジョグ・ジョグデラックス・ビーノのあわせて6つの車種です。
対象となる原付バイクはあわせておよそ65万台に上ります。
この6つの車種をめぐっては、エンジンの回転を後輪に伝えるミッションが入っているケースからオイルが漏れだしたことが原因で、「後輪がロックする」事案などが起きていることがJNNの取材で明らかになりました。
届けられたリコールの内容によりますと、これまでにあわせて63件の「後輪ロック」などが発生し、転倒事故も2件起きていて、今後、6つの車種については無償で回収・修理が行われます。
ただ、部品の準備に時間を要するため、準備ができ次第、あらためて連絡するとしています。
今回のリコールについて、ホンダは「お客様にはご不安をおかけして大変申し訳ございません。早急に市場措置の作業ができるよう部品の準備を進めて参ります」とコメントしています。
一方、国交省は、5年も前から「後輪ロック」が断続的に発生していたにも関わらず、ホンダがユーザーへの周知などの対策を講じてこなかったことを重く見て、社内の情報共有の在り方など業務の改善を指導したことがわかっています。
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