佐久市で2015年、男子中学生が車にはねられて死亡した事故で、ひき逃げの罪に問われた被告の裁判について、最高裁は検察側と被告側の双方の意見を聞く弁論を12月13日に開くことを決めました。
被告に無罪を言い渡した2審判決が見直される可能性があります。
この事故は2015年3月、佐久市で当時中学3年生だった和田樹生(わだみきお)さんが、自宅の前で車にはねられ死亡したものです。
車を運転していた被告は、過失運転致死の罪で執行猶予付きの有罪判決が確定した後、ひき逃げの罪で在宅起訴されました。
1審の長野地裁は、被告は飲酒を隠すため和田さんを救護する前に、近くのコンビニで口臭防止剤を買っていたなどとして、懲役6か月の実刑判決を言い渡しました。
しかし、2審の東京高裁は、被告が事故直後に車を停めて和田さんを探していたことや、コンビニから戻った後に人工呼吸していたことなどをあげて「救護義務の意思は一貫して保持していた」として被告に無罪を言い渡し、検察側が上告していました。
これを受けて最高裁は、12月13日に検察側と被告側の双方の意見を聞く弁論を開くことを決めました。
最高裁が弁論の開始を決めたことで、被告に無罪を言い渡した2審判決が見直される可能性があります。
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