特殊詐欺被害を未然に防いだとして、山形市に住む会社員の男性にきょう、警察から感謝状が贈られました。

詐欺被害を防ぐことができたのは、ある会話を耳にしたからでした。

山形警察署から感謝状が贈られたのは、山形市に住む会社員、岩井淳市(いわい・じゅんいち)さん(39)です。

岩井さんは先月27日の午後3時前、山形市内の銀行の駐車場で、市内に住む60代の女性が特殊詐欺にあう直前に異変に気付き、被害を未然に防ぎました。

特殊詐欺被害を未然に防いだ岩井淳市さん「迷惑じゃないかなとはちょっと思いましたけども、もう騙されそうな状況を目の前にしたらそれはもう理由にならなかった」

岩井さんは何に気づいたのでしょうか。

それは、岩井さんが銀行で用事を済ませ駐車場に戻った時、隣に停まっていた車から聞こえてきた「ある会話」でした。

特殊詐欺被害を未然に防いだ岩井淳市さん「結構、聞こえてきちゃったんですよね。スピーカーも多分、最大にしていたのか・・・。『振込制限を解除してください』というのが、初めに聞こえてきたと思う」

岩井さんが耳にしたのは、スピーカー機能にしたスマートフォンを使い、女性が男と会話している声。

「振込制限を解除して」という会話の内容から詐欺を疑った岩井さんは女性に声をかけて110番通報。

警察が駆け付けるまでの間、女性に代わって犯人と思われる男と電話で話し続けたと言います。

特殊詐欺被害を未然に防いだ岩井淳市さん「(電話の相手に)あなた誰ですかって言われたので、『いや、赤の他人ですけども』って話しをして。『昨今、詐欺が流行っているので』っていう話しをして」

その後の警察のしらべで、女性は、携帯サービスの支払い名目で30万円をだまし取られそうになっていたことがわかりました。

詐欺被害を未然に防いだ岩井さん。今回のことから、感じたことが。

特殊詐欺被害を未然に防いだ岩井淳市さん「コロナを経て人と人との絆が薄れつつあって、今戻ってきている中なので、ちょっとおせっかいぐらいがちょうどいいのかなって思います」

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