今回の衆議院選挙で自民・公明の与党は大きく議席を減らし、15年ぶりの過半数割れという結果となりました。一方で、野党の立憲民主党は議席を大きく伸ばしましたが、過半数には及ばず、今後、政権や総理大臣はどうなっていくのか。カギとなるのが、日本維新の会と国民民主党ということになりそうです。
選挙前の4倍となる28議席を獲得し、大躍進を果たした国民民主。玉木雄一郎代表に話を聞きました。
―――キャスティングボートを握るポジションになっての気持ちは?
(玉木代表)「あんまりそういう高揚感はなくて、むしろ責任を感じています」
―――今のところ、自公連立や野党との大連立ということは考えにない?
(玉木代表)「なくて、とにかく政策を実現したいんですよ。我々がほしいのはポストではなくて。『103万円の壁』を上げたい。大学生とかパートの皆さんから山のように選挙期間中に聞かされたのは、せっかく最低賃金が上がっても103万円で抑えないといけないから、10月で働けなくなって、11月や12月はシフトに入れませんと。全然豊かになれないので、『103万円の壁』を上げて、もっと働けるようにもっと稼げるようにしたいですね」
―――政策実現のために自公との交渉も?
(玉木代表)「『103万円の壁』の引き上げは、これはもう国民が求めているからね。国民民主党しか言ってないので。自民も公明も立憲も維新も言ってないから、どういう交渉になっていくのかっていうのはこれからですね」
―――自民党は信頼できる?
(玉木代表)「そこがね、ちょっとどうなのと思うから、恐る恐る近づいて、とるものをとって、しっかり国民の皆さんの政策実現ができるように気をつけてやります」
―――将来的には一緒に組んで与党になっていけるのでは、という党はある?
(玉木代表)「政策次第ですね。政策さえ一致すれば、どこでもやれると思いますので」
―――現段階で政策が一致する可能性がある党は?
(玉木代表)「これから話してみないとわかりません。コミュニケーションを各党と丁寧にやっていきたいと思っています」
―――具体的な名前出すのは、戦略上、あまり得じゃない?
(玉木代表)「まだそういうのは始まっていないので、今はちょっとね、具体的な名前は控えたいと思います」
―――戦略ですね?
(玉木代表)「いや、そんなことないです、真心です」
―――最終的に目指すポストは?
(玉木代表)「内閣総理大臣ですよね。やっぱり最後は国家を運営したいと、それはどの政党のトップもみんな思っていると思いますよ」
―――大阪で国民民主支持層を広げていきたいという思いはありますか?
(玉木代表)「今回、大阪でもね、梅田のヨドバシカメラ前の演説ではかつてないほど人が集まりました。上の方のデッキも埋まったしね。自民党はちょっとな、維新もどうかなっていうときに、大阪・近畿の新たな選択肢、国民民主党っていうのが認識されてきた。やっぱり候補者を出して選択肢をつくっていかないと、『(大阪は)維新だけや』と言われるので、皆さんに認めていただけるように頑張りたいなと思っています」
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