きのう、長井市で起きた軽乗用車と大型トラックが衝突し軽乗用車に乗っていた80代の母親と50代の娘が死亡した事故で亡くなった2人の死因は多発外傷だとわかりました。

深田倫寛 記者「女性3人が乗っていた軽自動車のフロント部分が大破しているのが分かります」

この事故は、きのう午後5時前、長井市の国道113号の交差点で、軽乗用車と大型トラックが出合い頭に衝突したものです。

近所の人「やっぱりドンと音がした。車と車がぶつかったとしか思えない音」

この事故で、軽乗用車の助手席に乗っていた熊本市に住む56歳の西山春美(にしやま・はるみ)さんと母親で左の後部座席に乗っていた小国町岩井沢に住む82歳の長谷部(はせべ)きみ子さんが意識不明の状態で病院に運ばれましたが、その後、死亡が確認されました。

死因は多発外傷でした。

西山さんの妹で、車を運転していた、新潟市に住む54歳の石塚直美(いしづか・なおみ)さんは腰の骨を折るなどの重傷です。

石塚さんと助手席の西山さんはシートベルトを使用していましたが、後部座席の長谷部さんがシートベルトを使用していたかはわかっていないということです。

大型トラックを運転していた宮城県の59歳の男性にけがはありませんでした。

事故があった場所は、高規格道路「梨郷(りんごう)道路」と国道113号が合流する信号機のない十字路交差点で、軽乗用車側に一時停止の標識があり、警察は、
軽乗用車が一時停止しなかったことが事故の原因とみて詳しく調べています。

一夜明け、道路には大型トラックのものとみられるブレーキ痕が残っていました。

佐藤真優アナウンサー「事故現場となった十字路交差点です。女性が乗っていた軽乗用車側からみると、このように一時停止の看板と白線があります。信号機はありませんが、比較的見通しの良い十字路交差点に感じます」

現場の梨郷道路はきのう午前から工事のため片側が通行止めとなっていました。

佐藤真優アナウンサー「現場で作業している人によりますとこちらには一時停止線があるにもかかわらず、停まらずに十字路交差点に進入する車が多くみられるということです」

実際に走っている車を見てみると。

佐藤真優アナウンサー「こちらの車、一時停止をせず交差点に進入しました。こちらの車もですね」

さらに、こんな場面も。

「車くるよ~(車がぶつかりそうになる)危ない危ない」

実際に道路を走ってみると。

佐藤真優アナウンサー「この辺りから通行止めという看板が目に留まります」

事故があった交差点では。

佐藤真優アナウンサー「一時停止の標識は非常に見やすい。ただ通行止めの看板が目立って、左側からは車がこないものだと思って油断してしまいそうです」

事故現場の道路では、3月の開通後およそ半年の間で4件の出会い頭の衝突事故が発生していて、今月5日にも軽乗用車と乗用車が衝突する事故が起きていました。

警察では、早めに車のライトを点灯することや前方をよく確認することなど、運転をする際は注意するよう呼びかけています。

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