中野市で2023年、4人が殺害された立てこもり事件では、通報を受けて駆けつけた警察官が猟銃で打たれて死亡しました。
こうしたケースなども含め、初動の際にあらゆる状況を想定して動けるようにと長野県警が29日、研修会を開きました。
現場に駆けつけるとそこには刃物を持った男が。
こうした場合、相手の身柄を確保しながらも、自らがけがをしないためにはどのように対応すれば良いのか。
29日に、長野市の警察学校で開かれた研修会。
県警地域部 櫻井伸一郎(さくらい・しんいちろう)地域課長訓示:
「どこに潜むか分からない危険から自分の身を守りながら県民の安全を守る任務を遂行しなければならない」
県内の交番などに勤務する警察官およそ40人が参加しました。
初動で警察官が犠牲になるケースが実際に県内でも起きています。
2023年5月、中野市では住民2人が男にナイフで襲われ、通報を受けて駆け付けた警察官2人も猟銃で撃たれるなどして死亡しました。
この日は、夫婦喧嘩の声がするとの通報を受けて警察官が駆け付けると、夫が刃物を持って外に飛び出してきたという想定で訓練をしました。
地域課指導係 丸山満史(まるやま・みつふみ)課長補佐:
「常にあらゆる事態を想定して訓練すること。常に真剣に本気で訓練することが重要だと思います」
「警察官自身の受傷事故の防止に繋がると思います」
県警では、今後も現場で起きる可能性があるケースを想定して訓練を行っていくとしています。
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