今年の「自殺対策白書」が公表され、子どもの自殺の原因や動機について、年代や性別によって違いが見られるという分析結果が明らかになりました。
きょう公表された「自殺対策白書」によりますと、去年1年間に自殺した人は前の年から44人減り、2万1837人でした。
男女別でみると、男性は1万4862人で2年連続で増加した一方、女性は6975人で4年ぶりに減少しました。
自殺の原因・動機では、男女ともに前の年に比べて「健康問題」が減った一方で、「経済・生活問題」が増加していて、厚生労働省は「物価高による生活苦の影響が考えられる」としています。
また、去年、自殺した小学生から高校生までの子どもは、過去最多となった前の年から1人少ない513人と高止まりしています。
子どもの自殺は、男性では2019年に、女性では2020年に急増していて、厚労省は「2020年についてはコロナ禍が影響しているのではないか」と分析しています。
また、子どもの自殺の原因や動機は不明であることが多いものの、▼小学生は家族からのしつけや叱責などの「家庭問題」、▼中学生の男女や男子高校生では学業不振や進路に関する悩みなどの「学校問題」が多く見られ、年齢や性別で違いがあったということです。
いま悩みを抱えているという方は、厚生労働省のホームページを「まもろうよこころ」で検索すると、電話やSNSで相談することができる窓口が紹介されています。
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