オリンピック6大会連続出場のアーチェリー界のレジェンド・古川高晴が25年の競技人生の“最後の舞台”に立ちました。
15歳で出会ったアーチェリー。現役引退を表明後、古川が“最後の舞台”に選んだのは過去5回の優勝を誇る全日本選手権でした。
108人が出場するなか、予選ラウンドを6位で通過すると、32人で争われる決勝トーナメント1回戦も勢いのまま突破します。
そして2回戦。近大の後輩と対戦しましたが、劣勢のなかで迎えた現役最後の一射―。
敗れはしましたが、最後は10点を射貫き、貫禄を示しました。
古川高晴 選手
「僕にとってアーチェリーは、自分自身を成長させてくれるものでした。自分自身の強いところを伸ばして、弱いところを何か別の言葉なり、努力で補ってこなければいけなかったので、僕の中では成長し続けることができた25年間だったと思っています」
夏のオリンピックでは、日本勢最多6大会連続出場の金字塔を成し遂げ、3つのメダルを獲得しました。
この日、競技人生に別れを告げましたが、その眼差しは“未来”に向いています。
古川高晴 選手
「今までは自分と的との勝負というか、自分のことに専念すればよかったんですけれども、これからは人のために、指導する学生・選手の信頼を得るようなことをしなければいけない」
古川は、近大のコーチとして自らが届かなかった「オリンピック金メダリスト」を育て上げる道に進みます。
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