台風21号コンレイは、フィリピンの東を時速20キロで西へ進んでいます。今後29日(火)には「強い」勢力へ、30日(水)には「非常に強い」勢力に発達し、沖縄の南に北上してくる予想です。1日(金)には台湾海峡付近に進む予想となっています。欧州中期予報センター(ECMWF)モデルでは、1日以降進路を東寄りに変えて本州に接近する予想となっており、今後の情報に注意が必要です。(27日午後現在)

【気象庁の週間天気予報】(10⽉27⽇午前10時発表)
■10月31⽇(木)~11⽉3⽇(日)にかけて、前線が⽇本の南から東・⻄⽇本付近に北上。台風21号が本州付近に北上する可能性があり、台風周辺の暖かく湿った空気が東・⻄⽇本付近に流れ込んで、前線活動が活発になる。
■11⽉3⽇(日)は、台風から変わった低気圧が⽇本の東へ進み、⼤陸の⾼気圧が張り出してきて、⼀時的に⻄⾼東低の気圧配置に転じる。

■台風21号の接近によって、沖縄・奄美では、30⽇~11⽉1⽇頃にかけて、⼤しけとなるおそれがあり、台風の進路等によっては、警報級の暴風、⼤⾬、⾼潮となるおそれがある。
台風21号の接近に伴って、11⽉1⽇頃は本州付近の前線の活動が活発になる。⻄⽇本では、暖かく湿った空気の流れ込みの程度によっては警報級の⼤⾬となるおそれがある。また、台風の北上に伴い、⼤⾬は2⽇頃に東⽇本へ広がり、総降⽔量が多くなる可能性がある。
■令和6年能登半島地震で揺れの⼤きかった地⽅は地盤の緩んでいる所があり、少しの⾬でも⼟砂災害の危険度が⾼まるおそれがある。

気象庁の発表では、31日に「非常に強い」勢力で沖縄の南に接近する予想です。中心気圧は935ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は65メートルの猛烈な風が予想されています。

台風21号の現在地と予想進路

【台風21号(コンレイ)】10月27日18時45分発表
■27日18時の実況
種別 台風
大きさ -
強さ -
存在地域 フィリピンの東
進行方向、速さ 西 20 km/h (11 kt)
中心気圧 990 hPa
中心付近の最大風速 20 m/s (40 kt)
最大瞬間風速 30 m/s (60 kt)

■28日06時の予報
種別 台風
強さ -
存在地域 フィリピンの東
進行方向、速さ 西 ゆっくり
中心気圧 985 hPa
中心付近の最大風速 23 m/s (45 kt)
最大瞬間風速 35 m/s (65 kt)

■28日18時の予報
種別 台風
強さ -
存在地域 フィリピンの東
進行方向、速さ 西 10 km/h (6 kt)
中心気圧 980 hPa
中心付近の最大風速 25 m/s (50 kt)
最大瞬間風速 35 m/s (70 kt)

■29日15時の予報
種別 台風
強さ 強い

存在地域 フィリピンの東
進行方向、速さ 北西 10 km/h (6 kt)
中心気圧 960 hPa
中心付近の最大風速 35 m/s (65 kt)
最大瞬間風速 50 m/s (95 kt)
暴風警戒域 全域 230 km (125 NM)

■30日15時の予報
種別 台風
強さ 非常に強い

存在地域 フィリピンの東
進行方向、速さ 北西 10 km/h (6 kt)
中心気圧 945 hPa
中心付近の最大風速 45 m/s (85 kt)
最大瞬間風速 60 m/s (120 kt)
暴風警戒域 全域 280 km (150 NM)

■31日15時の予報
種別 台風
強さ 非常に強い
存在地域 沖縄の南

進行方向、速さ 北北西 15 km/h (8 kt)
中心気圧 935 hPa
中心付近の最大風速 45 m/s (90 kt)
最大瞬間風速 65 m/s (130 kt)
暴風警戒域 全域 400 km (215 NM)

■01日15時の予報
種別 台風
強さ 非常に強い
存在地域 台湾海峡

進行方向、速さ 北北西 15 km/h (9 kt)
中心気圧 945 hPa
中心付近の最大風速 45 m/s (85 kt)
最大瞬間風速 60 m/s (120 kt)
暴風警戒域 全域 480 km (260 NM)

雨と風シミュレーション

28日(月)~1日(金)までの、雨と風のシミュレーション画像です。(「画像を見る」から確認できます)27日午後現在の予想です。台風の進路によって大きく変わる可能性があります。

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