兵庫県の斎藤元彦前知事のパワハラ疑惑などについて調査する百条委員会で、10月25日、非公開の証人尋問に出頭した元側近の一人が、告発者の処分をめぐり「斎藤前知事から『風向きを変えたい』という話があった」などと証言していたことが関係者への取材で分かりました。
斎藤前知事をめぐっては、今年3月に元県民局長が、県職員のパワハラ疑惑などを告発する文書を作成し、一部の報道機関などに配布。元県民局長は、内部調査の末に告発者と特定され、5月7日に懲戒処分を受けました。
関係者によりますと、10月25日に行われた非公開の証人尋問には、斎藤前知事のかつての側近の一人とされ、元県民局長の処分にも関わった井ノ本知明前総務部長も出頭。
井ノ本前総務部長は、証人尋問で「元県民局長が県の公益通報窓口に通報していたため、処分はその調査結果を待ってからにすべきと斎藤前知事に進言した」などと証言。
そのうえで「斎藤前知事から『風向きを変えたい』という話があった。騒がしい状況を早く静めたいという思いがあったのではないかと推察している」などと述べたということです。
百条委員会は、年末までに報告書をまとめることを目標に、調査を続けています。
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