南海トラフ地震を見据え高台に移転した和歌山県田辺市の新庁舎が完成し、記念式典が行われました。

 4月29日、完成記念式典が行われたのは田辺市役所の新庁舎で、地上6階建ての鉄筋コンクリートの建物には「紀州材」と呼ばれる木材がふんだんに使われています。

 老朽化していた旧庁舎は南海トラフ地震の津波の浸水想定区域に位置していたため、新庁舎は内陸に約1km離れた高台に建てられました。

 総工費は122億2000万円。災害時には1階のホールと駐車場が2300人受け入れ可能な一時避難所となるほか、市長室やオペレーションルームがある5階は災害対策本部になるなど、速やかに機能を変えることができる構造となっています。

 新庁舎の利用は5月7日からです。

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