横浜市の強盗殺人事件で逮捕された男が「事件現場に向かう途中で犯罪だと気づいた」と供述していることがわかりました。一連の事件では、犯罪と思わずに「闇バイト」に転落していくケースが相次いでいます。

闇バイト勧誘 4割「経験あり」若者を誘う“高額報酬”

加藤シルビアキャスター:
闇バイトが若者の間でどのくらい浸透しているかという調査があります。

【Z世代の闇バイト実態調査(出典:(株)ベンマーク)】
▼怪しい求人を見たり勧誘された経験は? あり41.5% / なし58.5%
▼闇バイトや怪しいバイトの経験、または知人にその経験者は? あり6.9% / なし93.1%

井上貴博キャスター:
“闇バイト”という言葉が定着していますが、これはれっきとした犯罪です。アルバイトではなく犯罪請負行為、強盗殺人請負行為なのではないでしょうか。

政府として明らかに犯罪の温床になっている秘匿性の高いアプリに対し、規制をかけたり、何かアプローチができないものかと感じます。

ホラン千秋キャスター:
“バイト”という言葉がハードルを下げてしまっている部分があるのかもしれません。アプリケーションなどに制限などがかかることになったとしても、それまでは自分で防衛をしなければなりません。

見知らぬアプリに誘導されそうになったら「これおかしいな」と思って、それ以上深入りするのをやめるなど、どの段階で自分が気づけるかが重要になってきそうです。

“闇バイト”の求人どっち? 巧妙な“募集文言”も

加藤キャスター:
東京都の特殊詐欺加害防止 特設サイトでは危険な求人情報の見分け方をクイズ方式で公開しています。

【どっちが闇バイトの求人?】
『Aの求人』
・ダンボールを運ぶだけ!
・簡単なお仕事です
・最低一件5万円から支給
・簡単に楽に稼げます
・只今ボーナスあり
・学生可能★全国対応
・高額収入+歩合+ボーナス
・是非DMにてご連絡ください

『Bの求人』
・年末年始高時給!
・ 1日3時間~OK★
・工場内軽作業
・時給1400円の高時給が魅力
・未経験でも大丈夫★
・お友達同士での応募も大歓迎★
・サイトから今すぐエントリー! URL//…

要注意なのは『Aの求人』です。この求人は闇バイトの一種“運び屋”を募集している可能性があるそうです。

ポイントは
▼ダンボールの中身が現金の可能性。
▼最低一件5万円という報酬が高すぎる。時給の記載がない。
▼ボーナス内容が不明確。
▼連絡のやり取りがDMという点です。

さらに注意すべき求人もあるそうです。

【こんな求人も闇バイトかも】
・初心者大歓迎★
・電話受付のお仕事です
DMにて応募された方のみ!
「限定3名様」5万円~
・今だけ最大報酬30%
・平日9時~16時
・スーツ着用 電話説明◎
・#高時給 #UD #ホワイト案件

やり取りが「DM」であったり、高すぎる報酬といった要注意ポイントのほか、注目していただきたいのが“#UD”です。これは闇バイトの一種、だました金を受け取る役割の“受け子”と、だました金を引き出す役割の“出し子”の隠語になっていて、それらを募集する可能性があるということです。

井上キャスター:
『ホワイト案件』ってわざわざ書くのも不自然ですね。

ホランキャスター:
「闇バイトではない」と裏手に取っているのかもしれませんが、そういった文言がなくても危険な例が今後出てくるかもしれません。注意をしてください。

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