深刻化する少子化問題、対策のための財源をどう確保するべきなのか?激戦が続く選挙区で各候補者の意見を聞きました。
堺市北部が選挙区の衆議院大阪16区。駅前にはマンションが次々と建ち子育て世帯が増えている一方、昔から地域に住む高齢者もいて幅広い世代が暮らしています。
(日本維新の会・新人 黒田征樹さん)「次の世代が夢と希望を持てる、そんな日本に作り直していきましょうよ」
日本維新の会公認・元堺市議で衆院選初挑戦の黒田征樹さん(44)。維新は少子化対策の財源を確保するために「高齢者の医療費を原則一律3割負担にする」ことを訴えています。
(日本維新の会・新人 黒田征樹さん)「いままでこれ(高齢者医療費)には誰も手を付けられなかったということで、我々は問題提起をさせていただいています。資産を持っている方には現役世代と同じぐらいのご負担はお願いしたいなと」
これに異を唱えるのが、公明党公認の山本香苗さん(53)。
(公明党・新人 山本香苗さん)「『なんやねん!』と。病院に行けなくて重くなって重くなってから病院に行ったらもっと医療費がかさむ」
少子化対策の財源は10%の消費税で十分で、医療費の負担割合が上がると高齢者が受診を控えてむしろ社会全体の負担が増えると主張します。
(公明党・新人 山本香苗さん)「現役世代の負担軽減に本当につながるのかどうか、そこをしっかりお示しいただきたいと思います」
この2人とは少し違った立場なのが…
(立憲民主党・前職 森山浩行さん)「自公でも維新でも、政治改革は一歩も前に進まない」
立憲民主党公認の前職・森山浩行さん(53)です。森山さんは高齢者の医療費負担を増やす前に、政府による補助金や無償化でひとりひとりの支出を軽減することが少子化対策に繋がるといいます。
(立憲民主党・前職 森山浩行さん)「とにかく個人が使う公的サービスの値段が高いから安くしたり無償化していくということに力を入れているので(維新とは)全く反対の方向だと思っています」
高齢者の医療費負担を引き上げる提案に対し有権者は…
(80代・賛成)「若い世代はこれから子育てが大変だから、助けたいなと思います」
(80代・反対)「いままで1割負担だったのが上がったら生活に困るね。毎月行っているから検査にはずっとね。上がったら大変」
(子育て世代・疑問)「世代間の争いになるのは困るので、そうじゃないやり方を模索してほしいと思います。自分も年を取るので、先送りに結局なるのかなと思うので」
誰に、どの党に、未来を託すべきなのか?“決戦”の投開票日は10月27日(日)です。
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