本州で唯一の乗用馬市場がある岩手県遠野市で22日競りが行われ、遠野産の馬が過去最高額を更新する高値で落札されました。

遠野馬の里で開催された「遠野市乗用馬市場」は年に一度、この時期に行われているもので今回で51回目です。本州では唯一の乗用馬市場で、今年は市内の生産者が手塩にかけて育てた馬14頭を含む、合わせて21頭が競りにかけられました。

競りは、馬の状態を見極めるため、障害物を乗り越え跳躍する姿を見る「供覧」から始まります。全国から集まった乗馬クラブの関係者などが真剣な眼差しで見つめる中、馬たちが次々と躍動感ある動きを見せていました。

競りが始まると、遠野産の1歳の雄馬が市場の過去最高額を更新する380万円で競り落とされました。

(過去最高額で競り落とした横浜市の坂岡弘さん)
「嬉しかったですね、ほっとしたというか良かったなという気持ちです。こういう血統の馬が日本でなかなか手に入らないと思いますので、そういうの考えると良かったなと思います」

(最高額で落札された馬を育てた菊池政光さん)
「もちろん高く売れたというのはうれしかったんですけれども馬自身を評価してもらえたということに安心しました」

今年の競りではこの他にも高値での落札があり生産者の励みになったようです。

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