女子駅伝日本一を決めるクイーンズ駅伝の予選会、プリンセス駅伝に熊本から肥後銀行が出場しました。1区を走ったのが「娘とクイーンズに」と意気込むママさんランナーです。
クイーンズ駅伝の出場権をかけた、第10回プリンセス駅伝。肥後銀行の1区を任された南雲栞理(なぐも しおり)選手の原動力になっているのが、長女の絃羽(いとは)ちゃん、2歳です。
肥後銀行 南雲栞理選手(29)「2は?『2歳』、できるんだよね~」
合宿や大会の時には絃羽ちゃんも同行。練習の時には走り終えたママに水を渡します。
肥後銀行 渡辺重治監督(55)「良いことですね、お母さんになっても競技に集中できるっていうのは」
南雲選手はかつて強豪・三井住友海上などで活躍しましたが、出産を機に引退。それでも復帰も視野に入れて生活する中、三井住友海上時代に指導を受けていた渡辺監督の誘いもあって、去年7月、肥後銀行に加入しました。
南雲選手「子どもが生まれてからどこかのチームに所属することはなかなか簡単なことではないですが、“救ってもらったな”という感じはあります」
家族の声援を力に!
10月20日、福岡で開かれたレース。絃羽ちゃんと夫の駿(しゅん)さんは、残り1キロ付近で南雲選手を待ちました。
夫・駿さん「頑張れ頑張れできる?」
絃羽ちゃん「うん」
夫・駿さん「できる?」
(絃羽ちゃん、こくりとうなづく)
南雲選手は先頭争いを繰り広げ、そのまま家族が待つところへ!
駿さん「ママ来たママ来た!栞理~!ラストラスト、あと少し、いいよいいよ!動いてる動いてる!」
(絃羽ちゃん、パパの大きな声援にビックリして号泣)
南雲選手はトップと5秒差の2位でたすきリレー!南雲選手が流れを作った肥後銀行は…?
実況『この2区、0.8kmを通過したところで肥後銀行が先頭に立ちました』
さらに4区ではチーム初の外国人選手ダイアナ・チェロティッチ(18)が力走。終盤に順位を下げたものの、熊本から来た大応援団の後押しも受けて9位でフィニッシュしました。
南雲選手「家族が応援してくれるというのが自分の力になったので感謝しています」
――絃羽ちゃんはクイーンズも来てくれるんですか?
南雲選手「はい、連れていきます。仙台行くね!」
(絃羽ちゃん、うなづく)
宮城・仙台市で11月24日に開かれるクイーンズ駅伝の切符を、2年ぶりに掴み取りました。
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