24日にプロ野球ドラフト会議が開かれます。
NPBでの活躍を夢見て指名を待つ、3人の選手を紹介します。
―NPBはどんな世界ですか?
「最高で、日本で一番のリーグ。どうしてもNPBの舞台に行きたい」
こう話し、NPBに特別な思いを抱くのは、オイシックス新潟アルビレックスBCの知念大成選手(24)です。
今シーズンは111試合に出場し打率3割2分3厘、ホームラン4本の活躍。
イースタンリーグ首位打者、最多安打のタイトルを獲得しました。
知念大成選手(24)
「自分の中で通用すると思ったのは身体能力。フィジカルはプロでも通用する。大きなけがもなかった」
50メートル5秒83の俊足とパンチ力を兼ね備え、走攻守三拍子そろった外野手です。
オイシックス 橋上秀樹監督
「ボールを捉える能力は、非常に高いものを持っていますね。今シーズンにかける思いっていうものが、それを1年間支えたというか、発揮できる土壌を作った」
沖縄県出身の知念選手はNPBに近づくため、地元の社会人チームを辞め、オイシックスに入団しました。
―反対の声はありましたか?
「ありました。多かったですね。多かったんですけれど、最終的には自分の気持ちが強かったので、そこはなんとか大丈夫でした」
夢のNPBへ。吉報を待ちます。
知念大成選手(24)
「やってきたことは全部出したので、あとは評価してくださるだけなので、来年も、どこに転がっても野球できることに感謝して、取り組んでいきたいと思います」
一方、サイドハンド右腕の上村知輝投手(24)も指名を待つひとりです。
オイシックス 上村知輝投手(24)
「自分の一番の武器はスライダー」
最速148キロのストレートを軸に多彩な変化球で、今シーズンは20セーブをあげ、最多セーブのタイトルを獲得しました。名前が呼ばれるその瞬間を待ちます。
オイシックス 野間口貴彦投手コーチ
「簡単な言葉で片づけるのは酷なんですけど、本当に『運』が大事だと思うので、こればっかりは当日になってみないとわからない」
上村知輝投手(24)
「小さい頃から憧れていた舞台なので、やっぱりそこに行きたいという強い思いがある」
一方、高校生では帝京長岡のエース・茨木佑太投手(18)も、ドラフト指名が期待されています。
「結構ソワソワしているというか楽しみな気持ちが一番大きいかなと思います」
最速145キロのストレートに加え、スライダーやカーブ、チェンジアップと3種類の変化球を操ります。
「スライダーが一番得意です。(バッターが)空振りしてくれる球なので、勝負どころでも使いますし、三振を取りたい場面で使える自信のあるボールです。兄にはチェンジアップの投げ方を教えてもらって…」
同じ帝京長岡高校出身の兄・秀俊さんは、2年前のドラフト会議で阪神から4位で指名され、一足早くNPB入りの夢を叶えました。これまで2歳上の兄の背中を追いかけてきましたが、今後は…
茨木佑太選手
「今までずっと一緒のチームだったので、そこは逆に違うチームで戦ったときに一緒に投げ合いたい」
北海道出身の茨木選手。
兄の活躍の他に、もうひとつ、プロを目指す原動力となっているのが“第二の故郷・新潟”で出会った人々への感謝です。
「新潟の地に来させてもらったので、新潟にも恩返しできるように。家族にも感謝したいですし、そういったところ、人間性も含めて、これから成長していければと思います」
プロ野球ドラフト会議は24日。NPBでの活躍を夢見て、指名を待つ選手たち…それぞれが迎える“運命の日”は、まもなくです。
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