先月の能登豪雨で孫を亡くした輪島塗の蒔絵職人がきょう、被災後初めて金沢市での出張朝市に出店しました。
「よし、翼音、頑張るぞ」
輪島塗の蒔絵職人・喜三誠志さん。先月21日の豪雨により、石川県輪島市に住む孫の翼音さんが濁流に飲み込まれ亡くなりました。
祖父の仕事をよく手伝っていたという翼音さん。誠志さんはきょう、金沢市で開かれた催しに参加し、翼音さんの写真をそばに置いて商いを再開しました。
輪島塗の蒔絵職人 喜三誠志さん
「『これを描いていれば必ず売れるから、じいちゃん、いっぱい作って』と言っていた」
誠志さんが描いたフクロウのカップも、翼音さんの言葉の通り人気を集めていました。
訪れていた人
「ずっとニュースで気になっていた。翼音ちゃんの想いが詰まったフクロウのコップということで購入した」
輪島塗の蒔絵職人 喜三誠志さん
「孫の、これ書いたらいいよ、たくさん作った方がいいよと言われた絵付けを、もっとどんどんしていきたい。より多くの人に使ってもらいたいという思いで頑張りたい」
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