先月の能登豪雨で孫を亡くした輪島塗の蒔絵職人が19日、豪雨以降初めて金沢市での出張朝市に出店しました。

輪島塗の蒔絵職人・喜三誠志さん
「よし、翼音頑張るぞ」


輪島塗の蒔絵職人・喜三誠志さん。先月21日の豪雨により石川県輪島市に住む孫の翼音(はのん)さんが濁流に飲み込まれ亡くなりました。

祖父の仕事をよく手伝っていたという翼音さん。誠志さんは19日、金沢市で開かれた催しに参加し翼音さんの写真をそばに置いて商いを再開しました。

今年3月 祖父母を手伝う翼音さん(画像右)

輪島塗の蒔絵職人・喜三誠志さん
「これを書いていれば必ず売れるから じいちゃん沢山作ってと言っていたんです」


誠志さんが描いたフクロウのカップも翼音さんの言葉の通り人気を集めていました。

訪れた人は…
「(翼音さんのことは)ずっとニュースで気になっていたので、翼音さんの想いが詰まったフクロウのコップということで購入させてもらいました」

輪島塗の蒔絵職人・喜三誠志さん
「孫の これ書いたらいいよ沢山作った方がいいよと言われた絵付けを、もっとどんどんしていきたいです。そしてより多くの人に使ってもらいたいという思いで頑張りたいです」

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