埼玉県川口市で飲酒運転をし、一方通行の道を100キロ以上の速度で逆走し、別の車と衝突して男性が死亡した事故で、さいたま地検は、逮捕された中国籍の18歳の男を、送検された際の危険運転致死などの容疑ではなく、過失運転致死などの容疑で家庭裁判所に送りました。

この事故は、先月29日、埼玉県川口市の交差点で一方通行を逆走した車が別の車に衝突し、衝突された車の運転手・縫谷茂さん(51)が死亡したものです。

警察は、飲酒運転をしたうえ、逆走した車を運転していた中国籍で18歳の男を逮捕し、危険運転致死と酒気帯び運転の疑いで送検していました。

さいたま地検はきょう、男を酒気帯び運転の容疑と、危険運転致死より刑の軽い過失運転致死の容疑で家庭裁判所に送りました。

捜査関係者によりますと、男は、幅がおよそ2.5メートルの道を時速100キロ以上の猛スピードで逆走したとみられています。

警察の取り調べに対し、男は「酒を飲んでいることが警察に見つかる前に、一方通行の道を抜けたくてスピードを出した」と供述していたということです。

さいたま地検は、「危険運転」ではなく「過失運転」で家庭裁判所に送致した理由について、「捜査を尽くしたが、危険運転致死罪の構成要件にあたる『制御困難な運転状況』には該当しないと判断した」としています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。