北海道は土曜日の夜から日曜日にかけて、上空に11月下旬並みの寒気が流れ込み、北部や峠などで雪が降るでしょう。

〇土曜日の日中は雨風強まり荒れた天気に
19日は、北海道付近を前線を伴った低気圧が通過する影響で、昼頃にかけて全道的に天気が崩れ、雨や風が強まります。

19日午前中は広い範囲で激しい雷雨となるおそれがあり、19日正午までの24時間で降る雨の量は、日本海側北部や太陽側東部の多いところで100ミリ、日本海側南部や太平洋側西部は120ミリに達する見込みです。

さらに、各地で風が強まり、釧路や根室など道東の沿岸では何かにつかまっていないと立っていられないほどの暴風となるおそれがあります。

19日は午前を中心に大雨による低い土地の浸水や土砂災害、河川の増水、強風に十分な注意が必要です。

18日のうちに排水溝周りの掃除や外にある飛ばされやすいものは屋内にしまっておきましょう。先日、土砂崩れがあった羅臼町でもまとまった雨となるため、さらなる災害に気を付けて下さい。

〇気温急降下

 19日は気温の変化にも注意が必要です。雨のあとは気温が急降下し、午後は一気に寒くなります。

札幌の気温は19日朝の時点では15度くらいで比較的暖かいですが、日中の気温は右肩下がりで、夕方には10度を下回る見込みです。

冷たい北風も強まり、実際の気温よりもさらに寒く感じられそうです。

〇雨から雪へ 峠越えは冬タイヤが必須に
19日土曜日の夜からは、西高東低の冬型の気圧配置に変わり、上空に11月下旬並みの寒気が流れ込む見込みです。標高の高い峠や道北では、平地でも雪の積もるところがあるでしょう。

稚内や旭川では初雪、旭岳や手稲山などでは初冠雪など雪の便りが多く届きそうです。

なお、稚内や旭川の初雪の平年は10月19日で、土日に観測されればほぼ平年並みとなります。

峠や山間部では路面が雪で白くなる可能性もあるため、峠越えは冬タイヤの装備が必須です。

平地でも橋の上やトンネルの出入り口付近など凍結しやすい場所では慎重な運転を心がけて下さい。

 

 〇雪や寒さは一時的
日曜日は最高気温でも11月並みの10度くらいにとどまり、月曜日の朝も冷え込みが強まりますが、来週火曜日には札幌や函館、網走で20度を超える予想となるなど、来週は再び暖かさが戻ってくる見込みです。

日々の気温変化が非常に大きくなるため、気温に合わせて服装を調節したり、湯船に浸かって身体を温めたりするなど体調を崩さないようにお過ごしください。

◇HBCウェザーセンター:篠田勇弥気象予報士

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