この週末は、紫金山・アトラス彗星(ツチンシャン・アトラスすいせい)を見たいと思っている人も多いはず。改めてポイントを確認し、天体ショーを楽しんでほしいと思います。きょう、このあとの天気とともに情報を掲載します。

■紫金山・アトラス彗星は位置が変わる!

紫金山・アトラス彗星は、星空の中を日々移動していくため、観察する日により位置が変わっていきます。また太陽からの距離がどんどん離れていくため、明るさも日々変化していきます。

※視聴者撮影(新庄市)

※視聴者撮影(米沢市)

市街地の明かりの上にも、ポイントをしっかり理解していればその姿を確認できることが。ぜひ見ることにチャレンジしてほしいと思います。

■20日ごろまで、どう見えるか

見えるのは、夕方の低空で西の空。国立天文台の解説です。

10月16日頃からは彗星の高度がやや高くなります。明るさもまずまずで、彗星が最も観察しやすくなる時期だと予想されます。日の入り1時間後の彗星の高度は、10月16日に17度(西南西)で、10月20日には28度(西南西)まで高くなります。

明るさは若干暗くなり、2等から4等程度と予想されます。空の暗い場所であれば、かすかではありますが肉眼でぼんやりとした姿が見えることが期待されます。双眼鏡や望遠鏡を使うと、肉眼より観察しやすくなるでしょう。

また、適切な設定をしたカメラでは、彗星の姿を撮影することができそうです。彗星の尾が伸びることも期待されますので、構図を工夫するなどしてチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

■このあとの天気は

きょうの天気(東北)↓

きょうの天気(全国)↓

このあとの山形市↓

このあとの東北↓

このあとの全国↓

これをみると、日曜日が見られる可能性が高そうです。

■見るポイントを押さえよう

天気がいい日は肉眼でも見られるチャンスがあるということで・・・山形天文同好会の宮田正一さん(76)に、見たい!と言う人はどうしたら見られるか、お話を聞きました。

Qいつまで見られますか? 

「肉眼では22日ごろまで見られます」「機材を使えば年内は見られる可能性が」

Qどういうところで見えますか? ※山形市を例に

「なるべく暗いところ、ひらけた場所、西の山が低いところ」「例えば、西蔵王や蔵王がおすすめです」

Qどの方向で見られますか? 

「晴れている西の空。金星の右上のほうに見られます」「ここ数日は金星から20度くらい右上に見えるはずです」

「毎日地球から離れていきます。毎日左上に上がっていきます。1日4度から5度ほど移動していきます」 

Q見られる時間帯は?

「日没のあと50分ほどたったころから見えます。今は午後6時ごろから午後7時ごろがいいのでは」

Q今回を逃すと次はいつ見られますか?

「何百年、何千年先なのかわからないです。ですから今見たほうがいいですね」「できれば、双眼鏡があるといいですよ」

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