17日は、また夏のような気温となりましたが、確実に秋は深まって、その一方で鼻やのどに違和感を感じる方もおられるかもしれません。そう、秋は花粉症の季節でもあるんです。春とは違う、秋ならではの症状にも注意が必要です。
松原佑基アナウンサー
「読書の秋、食欲の秋などさまざまあるかと思いますが、私にとっては花粉症の秋がやってきます」
秋にも花粉症の症状を感じることがあるのか、街で聞きました。
街の人は
「くしゃみと鼻づまりです。鼻水が出ると熱も出たりするんで」
「孫まで3人いますけど、花粉症はいないと思いますよあんまり」
「5歳のお姉ちゃんは、1歳のときから花粉症らしい症状があったので、やっぱり大変な時期になるなと思ってます」
症状に苦しむ人が多い春と比べると反応は様々です。
花粉症の要因となる花粉について、春は、主にスギやヒノキなど樹木の花粉が中心で、風に乗って100キロメートルほど先までも飛散します。
一方、秋はブタクサ、ヨモギなど、いわゆる雑草などと呼ばれるものから花粉が飛散することが多く、飛散しても数キロほどなのだそうです。
そのため、秋は雑草が少ない都市部や田んぼが近くにない場所では症状が現れにくく、患者数が比較的少ないとされているのです。
ただ、症状を持っている人は心配が尽きません。
気になるのが今年の飛散量。
日本気象協会のホームページで確認してみようとしますが…
松原佑基アナウンサー
「あれ…今年の花粉飛散情報の更新は終了しました?春のデータはあるんですが、秋のデータは載っていませんね」
日本気象協会によると、春の花粉は、スギやヒノキの生えている面積などから予測が出来るということですが、秋の花粉は、雑草が中心のため、実数を把握できず、正確な情報を出せないのだとか。
患者数も少なく、飛散の情報も出ていない。
これだけ聞くと影響が少ないようにも思えます。
ただ、そんな秋の花粉症にはこんな注意点が…
武本クリニック 武本祐 院長
「春のものと比べますと、粒子が細かい。これが特徴として挙げられるのではないでしょうか。やはり気管支に入りやすいという特徴になりますので、咳、痰、このあたりの症状を訴えられる方が多いような印象を受けます」
春の花粉は粒子が大きく、鼻粘膜にとどまりやすいため、鼻水やくしゃみが主な症状として現れますが、秋の花粉は、粒子が小さく、気管に入ると、喉のイガイガや咳、痰などの症状が強く出る傾向があるといいます。
武本クリニック 武本祐 院長
「かぜ症状だと思って受診してみると、意外にアレルギーとか喘息、このような結果になることもありますので、何か症状が長引いた場合には、早めにお近くの医療機関を受診、これが望ましいのではないでしょうか」
国民病とも呼ばれ、多くの人が発症する可能性のある花粉症。
春だけでなく、秋も注意が必要です。
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