富山市八尾町にある鉄骨工事業者の老舗「佐藤鉄工所」が17日までに事業を停止し、自己破産を申請する準備に入ったことが帝国データバンクの調べでわかりました。

帝国データバンク富山支店によりますと「佐藤鉄工所」は1949年(昭和24年)に個人創業、1958年(昭和33年)に法人改組した老舗の鉄骨工事業者で、長年の業歴を背景に一定の受注基盤を構築していました。

地元の鉄骨工事業者や鋼材商社などから大口の受注があり、ピークとみられる2020年3月期の売上高は3億3000万円を計上していました。

その後、資材の高騰を背景に設備投資の需要が減少、業容は縮小を余儀なくされ2022年3月期の売上高は1億3900万まで落ち込み、大幅な赤字決算による債務超過に陥っていました。

さらに同業他社との競合や、資材高騰などの外部環境が厳しさを増す中で、債務超過の慢性化が響き資金繰りがひっ迫、先行きの見通しが立たなくなり今回の措置となりました。

負債総額は金融債務約2億6000万円を含む約2億9900万円とみられます。

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