衆院選の投票率アップに向けて、それぞれの自治体が力を入れています。
過去の衆院選の投票率を振り返ると、震災前の2009年は72.82%と70%を超えていましたが、震災後の2012年は58.86%と一気に落ちました。その後も多少の増減はあるものの、50%台を推移している状況です。
この低い投票率の中で、年々存在感が増しているのが「期日前投票」です。総務省によりますと、前回、3年前の福島県内の衆院選では、投票者の42%あまりが期日前投票を行っていました。これは全国平均も8%ほど上回っていて、県内では期日前投票が積極的に利用されていることが分かります。
そのなかで、期日前投票率の向上に一役買っているのが「移動式投票所」です。
高齢者、高校生も投票しやすく
「移動式投票所」は、投票箱を車の中に載せて様々な場所を巡回する取り組みです。例えば、柳津町では投票所まで移動することが難しいお年寄りなども投票できるように、今回は18日・21日・22日の3日間、13か所の集会所や公園を巡回するということです。
一方で、移動式投票所を今回取りやめた自治体もあります。南相馬市では、前回の衆院選から投票権の年齢の引き下げを受け、高校生にも投票しやすいように大型バスの車内に投票所を設けて市内の高校を巡回していました。ただ、今回はスピード解散で、準備期間が短かったため、バスの日程調整がつかず、やむなく今回は断念したということでした。
それぞれの自治体で、様々な事情がありますが貴重な1票を無駄にしないように行きやすい日程、行きやすい場所で投票をするようにしましょう。
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