今年のノーベル平和賞に選ばれた「日本被団協」の代表委員が受賞決定後初めて講演を行い、「人類が破滅の道を歩き始める」として核廃絶を訴えました。
日本被団協 田中熙巳 代表委員
「一発で何十万人という人を殺せるんですよ。大きな核戦争になると、人類そのものが破滅の道を歩き始める」
きょう午後、埼玉県の県立高校でこう語ったのは「日本被団協」の代表委員・田中熙巳さん(92)で、来月の修学旅行で広島を訪れる高校生およそ350人を前に講演を行いました。
田中さんは自身の被爆体験を交えて核廃絶を訴え、核による抑止は「使うことを前提にしている」などと批判しました。
「若い人たちの未来の問題だ」などと呼びかけられた生徒たちは、真剣な面持ちで耳を傾けていました。
講演を聴いた高校2年生(16)
「どんな場面だったかっていうのを想像して、やっぱり恐ろしさっていうのを身をもって体感した上で、継承していくことが大事だと思っています」
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。