9日午後、衆議院が解散し、事実上の選挙戦がスタートしました。有権者はどんな政策を重視して一票を投じるのか、福岡市の街頭で聞きました。

「物価下げて」有権者の切実な声

9日午後、石破内閣は衆議院を解散しました。

解散から投開票まで18日しかない異例の短期決戦ですが、福岡の有権者はどんな政策を重視して投票するのでしょうか?

60代女性「物価を下げて欲しい。どこへお買い物行っても高いですからね。私たち年金生活者だから年金は変わらないでしょ、だから苦しいでしょ。本気で考えてもらいたい」

大学生「税金。税金が高くなるか安くなるか気になります。日用品とかよく買うものは安くして欲しい働き始めたらきついかなと思います。」

20代会社員「若者の負担。新しく税率が増えていく一方で僕たちへの恩恵が返ってくる見込みがないものばかり払ったり正直あんまりいいイメージが持てない」

多くの人が、生活に直結する「物価高」や「税金」を争点に挙げました。

「信用できない」政治とカネ問題

また、「政治とカネ」の問題についての意見も多く聞かれました。

70代女性「信用できない。信じきらんようになってきましたね。なおさら腹が立つ、ものすごく。蹴ったくってやりたい。国民の前でちゃんと謝ったほうがいい」

福岡の”裏金”議員2人は公認

自民党本部は9日午前、派閥の裏金事件に関わり重い処分を受けた萩生田元政調会長ら6人に加え、新たに6人の議員を公認しないと発表しました。福岡の選挙区では、11区の武田良太元総務大臣と4区の宮内秀樹氏が、二階派からの寄付金を政治資金報告書に記載していませんでしたが、共に公認されています。

ただ、比例代表との重複立候補は認めない方針です。

武田良太氏「何をもって裏金というのか」

武田氏は先週、「裏金」について10月5日、このように話しています。

自民・前 武田良太氏(今月5日インタ)「何をもって裏金というのか本当に裏金をもらった人には厳しい判断が下るんじゃないかと思うけど我々は決して裏金はもらっていませんし、そこのところは政治倫理審査会で説明させていただいています」

政治ジャーナリストの武田一顕氏は裏金事件について「個々の議員を見て判断する必要がある」と話します。

武田一顕氏「自民党の中であっても多数の議員はそういうことには関わってないということになりますから、それはよく一人一人の個々の議員の言動、政治とカネに対してその人がこれからどう向き合うのかを見ながら、今の石破劇場の中で公認とか非公認とか比例名簿にのせるとかのせないとかいうことに余り惑わされずに個々の議員がどうかというのを見る必要がある」

福岡9区 大家敏志氏の公認見送り

一方、支部長がいない「空白区」となっていた福岡9区については、県連が申請していた参院議員の大家敏志氏の公認を見送っています。

森山幹事長「院を変わる場合には特に任期中の議員につきましては党からの要請がなされることが一つのルールでございますから、そのルールに基づいて判断をさせていただいたということであります」

私たちの未来を決める衆議院選挙は10月15日公示、27日投開票の日程で行われます。

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