100人以上が逮捕されたSNS型投資詐欺グループを巡る事件で、警察は海外へ逃亡し公開手配していた23歳の男を逮捕しました。

 詐欺未遂の疑いで逮捕されたのは、SNS型投資詐欺グループのリーダー格の澤野泰雅容疑者(23)です。

 警察によりますと、澤野容疑者は、6月上旬~7月下旬までの間、バイナリーオプション取引に関する指導料や商材購入名目で現金をだましとろうと考え、勝率をあげるプログラムがないにもかかわらず、嘘の内容でSNSのメッセージを送信するなどして新潟県の20代男性に利益を得られるものと誤信させ、だまし取ろうとした疑いがもたれています。

 一連の事件をめぐっては、すでに100人以上が逮捕され、その中のグループの一つを束ねるリーダー・上林樹生容疑者(29)が9月24日に逮捕されていましたが、澤野容疑者(23)やグループの首謀者・池宮悠仁容疑者(29)、グループ幹部の松井信也容疑者(27)らが公開手配されていました。

 警察によりますと、澤野容疑者は、事件後フィリピンへ逃亡していたということですが、15日に関西空港へ到着したところ逮捕されたということです。

 警察の取り調べに対して、澤野容疑者は、「被害者の名前はわかりませんが同じような仕事をしていたので心当たりはあります」「架空のキャラになりすましSNSで集客していたことは間違いありません。バイナリーオプションの取引において本当に80%92%の勝率があるものと思っていましたので、詐欺をしてるという認識はありませんでした」と話しているということです。

 警察は既に公開手配している池宮悠仁容疑者らの行方を追っています。

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