交通事故が多発していますが、歩行者側も安全意識を高めることが大切です。

14日、愛知県の運転免許試験場では、近隣の高齢者を対象に、道路の横断に関しての調査が行われました。

40歳と80歳 歩く速度の違いは

平均年齢およそ40歳の警察官とおよそ80歳の高齢者たちが幅13メートルの道路を渡った場合、どれだけ時間がかかるのかを比較しました。その結果は。

「(高齢者の)皆さんが横断した平均時間は11.75秒。40歳ぐらいの警察官は7.85秒でした」

13メートル渡るのにおよそ4秒の差ができました。

(参加者)
「衰えているんだね。やっぱり足が。気を付けて歩きます」
「だいぶ秒数が違いますね。道路横断中の高齢者がいたら声をかけて、少しでも事故を少なくしようと」

横断歩道使わずに道を横切る高齢者 半数近くが「注意すればよい」

愛知県警がことし、近くにある横断歩道を使わずに道を横切った620人の高齢の歩行者に意識調査をしたところ、
「注意すればよい」(46%)、
「いつも横断しているから大丈夫」(23%)、
「車が止まってくれるから大丈夫」(8%)などと答えています。
合わせて8割に上ります。

また、年齢が高くなればなるほど視野も狭くなり、危険察知も遅れます。こうした高齢者の特性を車を運転する側もよく理解しておくべきです。

(愛知県警)
「愛知県内では、歩行中の高齢者が事故に巻き込まれることが多くなっている。まず横断歩道を利用してほしい。近くに横断歩道がなくても道路を横断する際に、左右の安全確認や、横断する途中にも確認して、安全に道路を利用していただきたい」

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