古典落語「目黒のさんま」にちなんだ恒例の「目黒のさんま祭」が13日、東京都目黒区の田道(でんどう)広場公園で開かれた。宮城県気仙沼市で水揚げされた生サンマ約2000匹が炭火で焼いて振る舞われ、会場は秋の味わいと香ばしい煙に包まれた。

宮城県気仙沼市で水揚げされたサンマが振る舞われた「目黒のさんま祭」=東京都目黒区の田道広場公園で(中村千春撮影)

 長さ16メートルほどの大きな七輪が設けられ、約50人の焼き手がサンマをずらりと並べて焼き上げた。煙がもうもうと上がる中、抽選で選ばれた区民1500人と先着の500人が1匹ずつ、秋の味覚を堪能した。区内の会社員加藤慶之さん(38)は「炭火で焼いた新鮮なサンマはやっぱりおいしい」と笑顔を見せた。  気仙沼市民や同市出身の目黒在住者らが全面協力し、1996年から続く。近年不漁が続いていたサンマは今年、漁獲量が回復しているといい、実行委員会の村上征児さん(57)は「今年は去年より脂が乗っていておいしい」と太鼓判を押した。(佐藤航)

宮城県気仙沼市で水揚げされたサンマが振る舞われた「目黒のさんま祭」

宮城県気仙沼市で水揚げされたサンマが振る舞われた「目黒のさんま祭」




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