(若狭敬一キャスター)
小林製薬の紅麹サプリメントを摂取した人に健康被害が出ている問題。「ファンコニー症候群」という聞きなじみのない病気があるようですが、どんな病気なんでしょうか?

(大石邦彦アンカーマン)
ファンコニー症候群の40代の女性を取材したんですけれども、「ファンコニー症候群」とは、腎臓の尿細管と言われる部分で発症するものなんです。この尿細管というのはどんな機能なのかというと、リンとかカリウムというような、必要な栄養分を再吸収して体に戻すんです。

ところが、この機能が低下してしまいますと、必要な栄養分がオシッコ、尿としてこれ全部出てしまうんですよね。ある意味ちょっと栄養失調みたいな状態が続くわけです。

(若狭キャスター)
原因というのはあるんでしょうか。

(大石アンカーマン)
名古屋市立大学病院腎臓内科の濱野高行医師に聞きました。これは、薬剤、薬ですね、抗生物質や抗がん剤などでも発症するし、鉛や銅、カドミウムなど重金属類でも発症するということなんです。

(若狭キャスター)
この問題に関しては、新しい情報も入ってきてるようですね。

(大石アンカーマン)
実はですね去年4月、小林製薬は機械の蓋を閉め忘れて、材料が床にこぼれたんですけども、その材料で紅麹原料を製造していたんですね。これは去年の5月末になりますが、120キロ分の食品向け原料に加工して、6社に納品したうち、119キロ分は回収したんですけども、残りの1キロ分はそのまま使用していたことがわかったんです。


小林製薬は具体的な社名、商品名は明らかにしていません。この1社に対しては、「品質に問題がないことは説明した」とする一方で、「当社の衛生管理に照らしても不適切だった」とコメントしています。

(若狭キャスター)
大石アンカーマンの取材でした。この問題は引き続き取材を続けていきます。

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