青森県の県立三本木農業恵拓高校の相撲部の3年生・新井田未徠(にいだ・みらい)さん。
8月の大会で初めて高校日本一になった17歳の女子高校生が描く「未来」を取材しました。
「日本一という目標で高校に入って…」相撲に恋した女子高校生
2024年で創部86年を迎える「三農相撲部」。ねばり強い相撲と、どんな相手でも真正面から勝負するのがスローガンです。
稽古場で男子部員に混じって力強い「押し出し」をみせるのが、新井田未徠さんです(17)。
新井田さんは8月に初めて開催された、女子相撲の全国高校選手権の軽量級で“初代女王”となりました。
新井田未徠さん
「本当に日本一という目標で高校に入ってきて、日本一をとるために高校3年間がんばってきたので、その成果が、その大会で出たので、ほんとうに報われた」
新井田さんは植物科学科の3年生で、普段は植物の栽培や自然環境の実態などについて学んでいます。クラスで友人と過ごしているときは、どこにでもいる17歳の女子高校生です。
普段の新井田さんは… 一番の応援団でもある友人に聞いてみた
新井田未徠さん?新井田さんの友達?
Q.みんなで遊びに行ったりとかしないんですか?
「年に2回くらい」
「試合に行って、県内にいないことが多いから」
同級生たちは新井田さんの一番の応援団でもあります。
友達は
「未徠は文武両道で、部活に向けてコンディションを整えたりしている真面目な子です」
友達は
「減量とかもぜんぜん食べなかったりしてすごくがんばっているから、優勝したときはもう、ぱー!って」
競技を始めたのは小学4年生のとき、地元の田子町の小学校で行われた「校内相撲」がきっかけでした。新井田さんの姿を見て、今では5人きょうだい全員が相撲に打ち込んでいます。
部長も監督も一目置く存在 高校世代の頂点に立っても満足せずに…
新井田未徠さん
「相撲はどの競技の中でも一瞬で決まる競技だと思うので、そこが一番魅力的で、一瞬で決まるスポーツの中でも、技とか観客からの声援がもらえるのも魅力的」
相撲部でさらに技に磨きをかけ自分の型をつくると、4月には国際大会で3位に入るなど実績を残しました。
三本木農業恵拓高校・相撲部 川口正太郎 部長(3年)
「自分でしっかりトレーニングしたり、課題をもってしっかり自分の相撲をとれている」
三本木農業恵拓高校・相撲部 岡崎良太郎さん(2年)
「テクニックがすごくて、どんな相手にも勝てる選手です」
チームメートだけではなく、指導に当たる寺澤 赳(てらさわ・たけし)監督も一目置いています。
相撲部 寺澤 赳 監督
「女子部員が少ないなかで、楽しくやっている様子を見ながら、それでも勝ちたいと必死に練習しているのはすごく評価できるところだと思います」
そんな新井田さん。高校世代の頂点に立っても満足はしていません―。
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