青森県五所川原市が発注した工事を巡り、前の副市長ら3人が逮捕された事件について、佐々木孝昌市長は市議会議員に説明し、「職員の関与はない」と強調しました。

3年前に行われた五所川原市の市営住宅関連工事の指名競争入札で、特定の業者に落札させようと事前に取り決め実際に落札させるなどし、公正な入札を妨害した疑いで警察は前の副市長一戸治孝容疑者ら3人を逮捕しました。

この事件を受けて佐々木市長は議員からの要望を受けて、11日に非公開で説明する場を設けました。

この中で議員から、佐々木市長に対して談合に職員が関与した可能性などについて質問が上がりました。

五所川原市 佐々木孝昌 市長
「職員の関与があるかどうかについては私から『職員の関与はないと思っている』という言い方をしたら『思っているだけなのか』と返ってきたので私から『職員の関与は絶対ない』ということを申し上げた」

また、議員から一戸容疑者が会長を務め、入札に参加する業者を決めていた指名審査会の在り方を疑問視する声も上がりました。

五所川原市議会 成田和美 議員
「(規定で)指名審査会の会長が必ず副市長というのも疑問。文面を変えて、第三者を入れるとか、そういうふうに公正・公平にするやり方はあると思うので、それを行政の方で考えていただきたい」

佐々木市長は今後、入札の不正が起きないよう再発防止策を検討するとしています。

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