秋のシカに『厳重注意』。京都府福知山市では、刺し傷のある男性が田んぼで倒れているのが見つかり、死亡しました。
警察などが駆け付けた際、田んぼには野生のオス鹿が一頭いて、角で刺された可能性があるということです。
一方、奈良公園では観光客らがオスジカに不用意に近づかないよう強く求める「厳重注意」を発表。シカによる被害を防ぐため、奈良の鹿愛護会は急ピッチでツノ切りを行っています。
京都市動物園の土佐祐輔獣医師に、シカの生態や注意点を聞きました。
Q.シカは秋の時期には狂暴になるのでしょうか。
A.繁殖期になるので、オスのシカが、他のオスと競争して気を張っていることもあります。
Q.オスのシカが人を襲うことはありますか。
A.発情している中で、近くにいたら、鹿が危機感を覚えて襲う可能性はあります。なるべく近づかないことが大事です。
Q.野生のシカに出くわした際に気を付けるべきことは。
A.近い距離で会ってしまった際は、びっくりさせないよう、そっと距離をとるようにしてください。
Q.動物園や奈良公園のような人に馴れたシカと、野生の鹿との差は。
A.わかりかねる部分もありますが、動物園で飼育している鹿は栄養状態も良く、身体も大きく成長しています。野生の鹿は、お腹を空かせてストレスがたまっていると、余計に敏感になっている可能性はあります。
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