きのうから2日連続で山梨県上野原市の民家周辺でクマが目撃されました。
県内のツキノワグマの目撃情報は過去最多となっていて県などが注意を呼びかけています。
記者:
「クルミの木のどの辺にいたのですか?」
クマを目撃した加藤安雄さん:
「ちょうど、中間ですね」
記者:
「かなり大きな声で威嚇してきたのですか?」
クマを目撃した加藤安雄さん:
「『ウォッ!』と何だっていう感じて」
クマの目撃が相次いだのは上野原市四方津の久保地区です。
最初に目撃されたのはきのう9日午後3時半ごろで、区長の加藤安雄さんが自宅脇の畑に行ったところ、突然、クルミの木に登ったクマが吠えてきたと言います。
クマを目撃した加藤安雄さん:
「むこう(クマ)が気が付いて『ウォッ」と威嚇して落ちた」
記者:
「クマの大きさは?」
クマを目撃した加藤安雄さん:
「少なくとも80cmから1mくらいですね」
クマと加藤さんの距離はおよそ40m。木から落ちたクマは逃げ去りました。
記者:
「この辺は結構、クマは出る?」
クマを目撃した加藤安雄さん:
「いや、初めてです」
さらに、きょう10日午前8時半ごろ、きのうの目撃場所から300mほど離れた久保集会所付近で介護職員がクマを目撃しました。
市は防災無線で注意を促すとともに猟友会とパトロールを行いました。
県によりますと今年度、おととい8日までのツキノワグマの目撃件数は246件で、最も多かった2019年度の210件をすでに上回っています。
クマの生態に詳しい「山梨ツキノワグマレスキュー」清水邦彦代表理事によりますと、「この時期に目撃されるクマは親離れをした子グマが多く、エサを求めて下山しているとみられる。今後は森の中にどんぐりや栗などの食料が増えるためクマの下山は減るとみられるが、正しく注意をして共存してほしい」としています。
県は、クマと遭遇したら背を見せずに後退し、静かにその場を立ち去るよう呼びかけています。
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