警察の捜査で重要な役割を担う「足痕」=通称「ゲソ痕」。大阪府警で初めて女性のプロ鑑定官が誕生です。

 女性として大阪府警で初めて「足痕跡副鑑定官」に指定されたのは、鑑識課足跡係の上野梓さん(32)です。

 現場で採取された足跡、いわゆる「ゲソ痕」などが犯人やデータベースに登録されたものと一致するかどうかを鑑定。この鑑定結果が犯行の裏付けに重要な証拠となります。例えば同じ模様の靴底だったとしてもわずかな違いを見極めて、別の靴だと判断します。

 (大阪府警鑑識課 上野梓さん)「同じ靴底の模様で同じ大きさという場合は、日々たくさんの靴底を見ていますので、それによって細かな違いを判断しています」

 小柄で力もあまり強くないという上野さん。実は、警察官ではなく「一般職員」として採用されました。初期配属は会計課で落とし物の取り扱いなど事務作業を行っていましたが、それでも事件捜査に関わりたいと、一般職員でもなることができる鑑識課の足跡係を希望。5年間の修行期間を経て、晴れて「足痕跡副鑑定官」という“その道のプロ”の第一歩を踏み出しました。

 (大阪府警鑑識課 上野梓さん)「被疑者を追い詰める手助けになったり、被害者の心の痛みをとってあげたりできる。まだ『鑑定官』や『主任鑑定官』ですとか、もっと上のステージがありますので、そこを目指して頑張っていこうと思っております」

 上野さんのこれからの“足跡”に注目です!

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