栃木県宇都宮市で時速160キロの車に追突されたバイクの男性が死亡した事故で、宇都宮地検が、男の起訴内容を過失運転致死の罪から危険運転致死の罪に訴因変更する請求を裁判所に行ったことが分かりました。

この事故は、去年2月、宇都宮市の国道でバイクに乗っていた佐々木一匡さん（当時63）が時速およそ160キロの乗用車に追突され、死亡したものです。

車を運転していた石田颯汰被告（21）は過失運転致死の罪で起訴されていますが、宇都宮地検がより刑が重い危険運転致死の罪に訴因変更する手続きを裁判所に請求したことが遺族への取材で分かりました。

先ほど遺族らが宇都宮地検で検察官らと面会し、訴因変更の方針を伝えられたということです。

死亡した佐々木さんの妻の多恵子さんは、これまで危険運転致死罪の適用を求めて、署名活動や検事総長宛てに要望書を送っていて、検察側が追加の捜査を行っていました。

事故の裁判は去年4月の初公判のあと延期され、訴因変更が認められれば、今後、危険運転致死の罪で裁判が行われることになります。

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