自宅から外出し、行方が分からなくなっていた80代の男性。無事保護に繋がったのは、部活仲間の高校生2人がとった“とっさの判断”でした。

埼玉県警春日部署 澤田好一 署長
「警察活動に、多大な協力をされました。ここに深く感謝の意を表します」

緊張した表情で埼玉県警春日部署から感謝状を受け取ったのは、埼玉県立幸手桜高校の2年生・井手怜祈さん(17)と、佐久間なつみさん(16)です。

2人は先月25日の午後8時半ごろ、東武日光線の幸手駅付近で80代の男性から「春日部市の藤の牛島駅までの道を教えてください」と声をかけられました。学校から帰宅途中だった2人は、現金を持っていなかった男性に電車賃を渡し、一緒に電車に乗りましたが…

佐久間なつみさん
「おじいさんは財布は持っていたんですけど、お金は入っていなくて」

井手怜祈さん
「お金がないから駅に行ってもすることないし、おかしいなと思って。警察に行った方が良いなと思いました」

2人は一緒に男性と春日部駅で降り、近くの交番に「おじいさんが迷っている」と届け出ました。

佐久間なつみさん
「交番に連れて行くことが出来なかったり、声をかけることが出来なかったら、今もおじいさんはさまよっている」

井手怜祈さん
「家族が迎えに来たと聞いて、良かったなって思いました」

バトミントン部に所属する部活仲間だという2人。「今後も迷っている人がいたら、自分から動いて人助けをしたいです」と力強く話していました。

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