警察庁の露木康浩長官は7日、全国のサイバー担当の課長らを集めた会議で、「他部門では対処困難なサイバー事案に果敢に取り組んでほしい」と訓示しました。
警察庁 露木康浩 長官
「サイバー部門においては、高度な専門的知識・技術に基づき、他部門では対処困難なサイバー事案に果敢に取り組み、部門の壁を越えた対策をリードしていく必要がある」
警察庁の露木長官は7日午後、東京・千代田区で開かれた全国のサイバー担当の課長らを集めた会議でこのように述べ、高度な専門的知識・技術を持つサイバー人材の確保や強化、今年4月に発足した「サイバー特別捜査部」への情報集約など緊密な連携を指示しました。
さらに、「匿名・流動型犯罪グループ」の犯罪収益を隠すため暗号資産が悪用されている状況を踏まえ、金融機関と連携して迅速に取引口座の停止などができるように、「官民連携」による対策をさらに進めたいと述べました。
また、来年4月に開催される大阪・関西万博についても「大阪府警以外の都道府県警も万博に乗じたサイバー攻撃の未然防止や対処に万全を期する必要がある」と呼びかけました。
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